『音読で外国語が話せるようになる科学』(門田修平)

序章

音読→視覚情報から、シャドーイング→聴覚情報から

音韻表象(オンインヒョウショウ)の形成

https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/4/41630/20170124094929939662/BullGradSchEducHU-Part2_65_211.pdf

目で見て作った音韻表象と、耳で聞いて作った音韻表象が一致してることが大切

音声インプットを処理しながら音読するパラレルリーディングにより、見てわかるのに聞いてわからない乖離現象を解消する

人の言語音声は分節音声、韻律音声(文レベルを超えた大きな単位:ストレス・ピッチ・デュレーション・イントネーション・リズム・ポーズなど)の2つに分かれる

音素:単語の意味の違いを作り出す最小の言語単位
書記素:1つの音素に対応する文字、文字列

第1章 書き言葉をベースにした音読トレーニングとは?ー話し言葉ベースのシャドーイングとの違い

シャドーイング:音声知覚→文法・意味処理→発音(発声)→聴覚フィードバック
音読:音韻符号化→文法・意味処理→発音(発声)→聴覚フィードバック
文字情報を音声に変えて音韻表象を取得するのが音読

これらは1つ1つ行われるのではなく、ほぼ同時に行われるという点が重要

音読は文字情報に偏ってしまうので、音声も同時に聞いて処理するパラレルリーディングが良いが、聴覚などの感覚的入力過程がもつ選択的注意という仕組みのせいで、ダブルインプットは実は不可能

なので、同時進行ではなく、聞いてその後いったんポーズをおいて音読をするリッスン&リピート形式にする

ポーズは知覚単位(処理単位)で分けることになるが、それはチャンク毎

音読はオフラインになるので、i+1も可能、シャドーイングはi-1が良いので、音読の後にシャドーイングに移るなどするとより効果的

これら音読は従来の教室での英語教育でもコーラスリピーティングとして行われているが、目的意識が違うため、惰性の音読になってしまっている。

アセンブリルート(書記素-音素変換規則)では、音は正確、リズム・イントネーションもうまく音読できていても意味がわからないということがある。メンタルレキシコン(語彙)ルートであればそれはおこらない。

何で文構造・意味を理解しながら読むのが効果的なのか

長期記憶中の言語知識を検索しつつ音声化を行う、更に水準の深い「精緻化リハーサル」を音読において実行することに繋がるから。これで長期記憶に転送できる。

第2章 音読が外国語のインテイク(知識獲得)を向上させるー音読のプラクティス効果