『中級中国語 読みとく文法』三宅登之 要約

第1章 文を組み立てる基本単位 語の種類

1つの単語が複数の品詞(つまり役割)を持つことが多い。

しかも英語と違って形を変えないので、どの役割をになっているのか、どの品詞でつかわれているのかというのは文を見ないと判断がつかない。

中国の现代汉语词典でも第四版までは品詞の記載が無かった

同じように見えるものでも品詞が異なることがある 金、銀、銅など

動詞と形容詞を分ける基準としては「很をつけることができて、目的語を取れないものは形容詞」というのもある

他の語との結びつきを考えて品詞は表記するので、辞書などによって異なることがよくあると知っておくだけでも違う

今回単語帳を作ってるけど、そこに品詞を記載するかどうかで悩んだけど、基本的には例文内での役割をもとに品詞を記載しようという方針、でもこれも迷うことがあって結構ツライ

兼類語(方便など)と同音語(花など)がある锁などはどっちに分類するかも意見が分かれる

更に、研究のような動詞でも名詞でもあるようなものは動詞の総数の3割にものぼると言われていて、多すぎて兼類語とするのはふさわしくはない。

一応動詞が主語の位置に来て名詞として使われる時には已经は使えない、アスペクト助詞は一緒には使えないというルールがある

動名詞と称する立場もある

結局分類ムズいということ…

第2章 事物を表す語 名詞・量詞・代詞

名詞

可算(量詞と結びつく)、不可算(度量衡や点儿や些と結びつく)、集合(家具など)、抽象(道徳など)、固有 名詞があり、意味やどの量詞と結びつくかとも関わる

単数複数の区別や性という概念はない

们は複数の対象物全体を1つの群れとして扱うだけであり、三个老师们,很多孩子们というような複数を表す語を前に置くことができない

名詞は数詞の他に量詞も使って数えないといけない

名詞+名詞の組み合わせでフレーズを構成できる(的が不要なケースが結構ある)形容詞が名詞を説明する時よりも自由度が高い

時間と場所を表す名詞は他の名詞と文法機能が異なる
→在、从、などの介詞の後に置けて、这儿や那个时候などの指示代詞で置き換えられる
さらに、坐地铁上班,你写信告诉我吧 のように、普通は動詞とセットで初めて動詞を説明できるのに、物理谈吧と言ったり、明天开会というように、直接動詞を説明できる(場所の方は口語的なものに限られる)(伊地知:??英語の副詞要素で、全然不思議じゃない感じがしちゃった)

時間詞は連用修飾がメインの役割と言える、けど場所詞は制限があるのでそこまでじゃない。

名詞述語文

日付・時刻・曜日・転向・出身地・年齢・数量フレーズ・的フレーズ など
否定の時は是必要、疑問の時は必要というネイティブもいる

口語で使われることがほとんどで、書面語ではほぼ使われない(是の省略とは考えられていない)(伊地知:なぜ?省略と考えても良さそうだけど…)

方位詞

単純方位詞と合成方位詞があって、単純は前後の呼応や介詞の目的語としての場合以外は単独では使えないので、基本的に単独では合成方位詞を使う。

でも里と上は名詞の後ろに置いて単独で使える。

そして、里や上をつけるかどうかで、名詞を3つに分類できる。

本来的に場所を表す(在の後に里や上をつけられない、中国、隔壁など)
物としての性質と場所としての性質を兼ね備える(在の後に里や上を省略できる、家、学校など)
場所としての性質を欠く(在の後に里や上が必要な、口袋、房子、信封など)

量詞

量詞には名量詞と動量詞がある

名量詞は日本語の助数詞と似ているが、1対1で対応しているわけではない。

1本と日本語でいうものでも、一支笔,一条河,一根火柴,一棵树,一瓶啤酒,一卷胶卷,一篇论文 などという

把は取っ手のついたものを数えるとしか説明ができず、朵などは雲とか花のようなものという感じでもっと説明ができなかったりもする

两本のような数詞と量詞を合わせたものを数量詞と呼ぶことがある

この数量詞は数だけでなく文法的な意味を持つことがある

①二重目的語の最初の目的語が移動先を表す場合に、2つ目の目的語には数量詞が必要

✕扔河里石头→○扔河里一块石头

相手に何かを与える時も数量詞が無いと文が終われない

?送学校油画→○送学校一幅油画

②動詞+結果補語/方向補語のフレーズが目的語を伴う場合、その目的語には数量詞が必要

?飞进来苍蝇→○飞进来一只苍蝇

③動詞+了+目的語

?吃了桃儿→○吃了一个桃儿

④連用修飾語が意味上は目的語にかかっている場合、目的語には数量詞が必要

✕热热地喝了奶→○热热地喝了一杯奶

逆に数量詞いれてはダメなケースもある

動詞の重ね型が目的語を取る場合 ✕今天要谈谈四个问题
不を使った否定文も一般的にはつけられない ✕今天不谈五个问题

動詞が複雑で具体化することで目的語も具体化しないといけないという認知的な理由が大きいと考えられるので、たくさん正しい用例に触れて正しい語感を養いましょう

人称代詞のメンバーと使い方

我们は聞き手を含まないことがあり、咱们は聞き手を含む(伊地知:これもブログ書きたい)
您们は使わず、您二位とか您几位という言い方をするとされてるけど、書面語では您们も使われることがある
它は文脈上すでに出てきたものについて使う、初めてでてくるものは这や那を使う

指示代詞 中国語の「コソア」

日本語のコとア、これは自分に近いか遠いか、ソは相手に近いかということになるが、中国語にソの概念がないので、あくまでも自分に近いか遠いかと考える
でも、相手に近いということを表すこともあり、その時は你那辆车のように你をつける
もし你をつけないと自分からも相手からも遠いということになる
这是什么?那是词典 という会話は変

(伊地知:我也这么觉得 がすごく面白い例だと個人的には思ってる。以下は伊地知調べ、マジ面白い)

A:你觉得B是不是有点过分?
C:我也这么觉得。

A:B说他觉得自己的做法有点过分,你觉得呢?
C:我也那么觉得。

这那と这个那个はどう違う?

指示代詞+数詞+量詞+名詞 の順で、数詞部分が一の時は省略されることが多い

なのでよく使う个とこの一の省略でできる这个那个は1語と化している

なので、一个毛衣は言えない(件じゃないとNG)なのに这个毛衣は言える、それくらい許容されてる

这那は是を使った文や、形容詞述語文の主語になれる

这是什么?
这很便宜

一般的な動詞述語文の主語や、目的語として这那は使えず、这个那个を使う

是の文では主語として这那も这个那个も使うことができるけど、这个那个は特定のものを直接言わない代用表現なので、初めてでてきた「これ」の時には这を使う(这个だと不自然)

同じ疑問詞疑問文でも
这个是什么? →不自然 何か特定できてないから
这个是谁的? →これはあり 何かは特定したうえでの話だから

これ、あれという対象の同定だけを考え、対象の性質や特徴はどーでも良い場合は量詞は个になるし、もっというと省略もされる
这块表
这个表
这表

動詞の文法的特徴と分類

①目的語・時間や回数などの動作量を表す成分を伴ったりすることができる
②アスペクト助詞の了着过を伴って動作のさまざまな局面を表すことができる
③否定は副詞の不没の修飾を受けて表す
④重ね型にしてさまざまな表現効果を表すことができる

分類方法も色々

目的語に基づく分類

目的語をとれるかどうか、つまり自動詞か他動詞かでわけられるけど、中国語における目的語は英語のそれと異なるものがあるので要注意

意味に基づく分類

動作動詞:吃、跑、商量(広い意味での行為)
心理動詞:爱、怕、相信(人の心理活動を表す)
関係動詞:是、姓、等于(動詞の前後成分の関係を表す)
形式動詞:进行、加以、给予(そのものは具体的な動作は表さず、他の動詞とともに述語を完成する)

持続性動詞(写など)、非持続性動詞(死、出现など)、自主動詞(唱など)、非自主動詞(病など)分け方は色々

自動詞と他動詞が表す出来事

中国語辞書で自動詞と他動詞を書いているものは少ない。

中国語の場合、位置的には目的語があるのに、自動詞扱いになることがある。

まず他動詞って何かというと、相手がいて、その相手に働きかけがなされる動詞で、自己完結しないもの。

動詞の前に動作主、動詞の後ろに被動者を置くのが中国語、これが逆だと関係も逆になるので超重要。でも自動詞はどっちでも良いっちゃ良い 休息我 でもギリ通じて、違う意味に取られることはない→存現文などはその例 班里来了一个新同学 ここにでてくる動作主が1人だけなので、目的語の位置に動作主が来ることができる。(伊地知:そういう理解なのかなあ?まあいいや)

自動詞が目的語を伴うってあり?

去上海
休息十分钟

の上海は目的語だけど、准目的語と扱い、去が他者に影響を与える他動詞ではなく、動作の参与者は1つ(主語)のみという扱いになる。

十分钟も准目的語とするか、そもそも目的語とはしないで動量補語と扱うのが一般的

中国語で面白いのは動作主が目的語の位置に来ることがあるということ。

存現文:床上躺着一个小孩儿    前面来了一个人

これらの目的語は存現目的語として仮目的語扱いなのでやっぱりここでの動詞は他動詞扱いしない

他にも领主属宾句という文型もあって

他烂了一筐梨。彼は梨をひとかご腐らせた
他飞了一只鸽子。彼は鳩が一羽飛んで逃げた

などは彼のもとで起きたことを表してるので自動詞扱いになる。

他放了一只鸽子。の場合は他動詞

動詞の重ね型

動作量が少ないことを表す

そして、そこから派生して、軽い感じ、もっというと、依頼時には丁寧な意味を表すことにもなる。

是について

是は動詞ですが、アスペクト助詞はつかず、重ね型も作らない、没で否定することもできない。

A是B 以外の使い方を確認しておこう

日本的首都是东京

东京是日本的首都

我是日本人

日本人是我

我们俩买的书不一样,她是日文课本,我是历史小说。

「僕はウナギだ」のウナギ文、中国語は文脈の支えがあればウナギ文は作りやすいが、やはり前後の対比があるとより安定する。

字写成这样,是钢笔不好使。→原因を解釈・説明(これよく使う)

小明是很认真。
我是问问,没有别的意思。

是は強調を表し、本によってはこれを動詞ではなく副詞とする本もあるくらい…

動詞“有”のいろいろな意味

所有だけでなく、家族などの関係、主語に場所を持ってきて存在、“了”とセットで発生や出現「人民的生活水平有了很大提高。」、包括「这本书有四百多页。」

形容詞

性質形容詞と状態形容詞の2種類

性質形容詞
本来兼ね備えている属性で、単音節と一般の二音節形容詞 大、干净 など

状態形容詞
雪白などの描写

性質形容詞はある物が本来的に兼ね備えている属性を表わすので、形容する対象に一つ一つラベルを貼って分類→つまり、何かと比べてどうなのかということ

でも程度副詞を使えば、それは個人がその時感じたことになるので、文が完結する。